自分の周りではまったく話題に出ない仮面ライダーアマゾンズ。
しかし、先日、全13話を見終えましたよ。
仮面ライダーアマゾンズ Blu-ray COLLECTION
最終回はえっ終わり・・・?
っていう終わり方でしたが、
この13話全編をとおしての感想をお伝えしたいと思います。
まだテレビでの放送は全編が終わっていないので、
ちょっとネタバレになると思いますが、
思いを一気にお伝えしたいと思います!!
既に数話を見た段階の記事は一回書きました。
コチラ http://goo.gl/48Rr9Q
いや〜怖かったとか、大人向けか・・ということでしたが、
全編見たらもっと凄かった。
シーズン2をやるらしいので、少しすっきりしましたが、これで終わってはどうなるのか気になりすぎです。
まず、ファーストシーズンでは、何とも言えない、やるせない気分で終了でした。
これは、仮面ライダーディケイドのシリーズがテレビ版では終息せず、結末を観たかったら映画館に来いっ!っていうような製作者側の傲慢さまでも感じてしまった中途半端さでは決してありませんでした。
主人公の水澤 悠(はるか)は結局人間の味方になるのか?アマゾンズ達の味方になるのか?
誰も味方になってくれない仁はどうなるのか?
駆除班はこれから、どうやってアマゾン達に向かうのか?
もうこの辺りが気になってしょうがない最終回の13話でした。
正直、ディケイドを除いて、過去の仮面ライダーは最終回で話が終了しました。
敵役は倒され、これまでの戦いのストーリーは終息して終了するというのがいつものパターンでした。
しかし、今回の仮面ライダーアマゾンズはファーストシーズンとは言え、はっきりしないまま終わったしまったという前代未聞のシリーズだったと言えます。
今回の仮面ライダーアマゾンズは、人を食ってしまう人工生命体アマゾンが人類の敵。
そして、それを倒すのが味方、
っていう構図のはず。
アマゾンを倒す、従来の仮面ライダーでは味方側に立つのが
この3つ。
この内、駆除班は傭兵のような存在。
適役のアマゾンを倒す側で、味方役であったわけだけど、
そこには「正義」という理念は無いわけ。
あるのは金儲け。
アマゾンを駆除する(殺す)ことが手段で、目的は人それぞれだけど駆除の対価としてかなりのお金をもらうこと。
だから、そこには正義は無い・・・。
そして、2人目の鷹山 仁はアマゾンを一人残らず駆逐する存在。
進撃の巨人で言えば、エレンのような存在で、エレンとタブって見えました。
ただ、エレンは母親を巨人に食われてしまったため、巨人に対する強烈な憎しみを抱いたわけですが、なぜ彼がそこまでアマゾンを憎むのか、ファーストシーズンの物語ではわかりませんでした。
最終回、一人アマゾン達に立ち向かう鷹山 仁は
狂ったかのようでした。
殺したアマゾンの頭(?)を喰らうシーンがあり、、、
オエ〜って!!
顔にもなんだかブツブツ・・・ができていて、
アマゾン細胞の影響?? 精神も体も蝕まれていたような感じ。
アマゾンを駆逐する!!っていう気力だけで、殺し続けている
まさに狂気の世界。
しかし、
最後のシーンで、愛する泉 七羽(いずみななは)に向かえられ、辛かった本音を言うシーンが。
この鷹山 仁の設定は、外では強いんだけど、家では本当にダメダメ・・ということだったようです。
コチラのインタビュー記事から
だから、狂気がかった状態でアマゾン達を殺していたわけではなかったようなんです。
これまでの仮面ライダーであれば、敵を倒すという絶対的な価値観を持つ、このドラマとしてはある意味絶対正義の存在である仮面ライダーの鷹山 仁が間違いなく主人公のはずでした。
しかし、今回は第3の水澤 悠が主人公だったんですね。
とにかく今回の仮面ライダーアマゾンズでは、絶対正義というものが見えなくなったというのが特徴的だったと思います。
第8話で、無意味に人を殺す殺人鬼を殺そうとした水澤 悠
第9話で、幸せに行きたいと願っていたアマゾンの女性をかばいたかった水澤 悠
第12話で、駆除班の三崎一也の腕を食っちゃったマモル(アマゾン)をかばった水澤 悠
第13話で、駆除班を襲い始めたアマゾン達を容赦なく殺した水澤 悠
思い出すだけでも、こんな感じのストーリーがありました。
彼は誰を守るのか??守りたいのか?
これまでは人間を守るのが主人公だったはず。
しかし、水澤 悠は敵味方どちらも守ろうとした。
そして、
敵を倒す絶対正義の鷹山 仁が最終回では敵役として表現されたこと
⇒ これまでのヒーローに矛盾が生じたこと。
水澤遥を元の生活に戻そうとした普通の感覚を持った水澤美月(みずき)が余計なお世話を焼く役として表現されたこと。
⇒ 他人の価値観ではなく、本人が大切にしたいことを大切にしてあげることが正義??
ストーリーを見る中で、自分自身もアマゾンである水澤 悠は人間である他の駆除班とは感覚が違うのはわかったものの、徐々にアマゾンよりになっていく様子は手に取るようにわかりました。
駆除班の三崎一也の腕をつい食っちゃったマモルが自分を責めるシーンで、
「正直、人を食べちゃいけない理由なんてわからない!!」
「生きるっていうことは、誰かを食べるっていうことだよ!」
と言っちゃってます!
そりゃ、人類を守る主人公なら言っちゃいけないセリフでした。
しかし、それが今回の仮面ライダーアマゾンズの主人公だったんです。
最終話でも鷹山 仁=仮面ライダーアマゾンアルファと水澤 悠=仮面ライダーアマゾンオメガが戦うシーンが繰り広げられます。
殺すか殺されるか!
そんな壮絶な戦いのシーンが続きます。
これはまさにクウガの最終回の吹雪の中でのン・ダグバ・ゼバとの戦いを思い起こさせました。
ただし、この時はどちらも死ぬわけではなく、勝負はシーズン2に移された形になりました。
我が家では実はこのアマゾンズは意図的に見せていません。
あまりに衝撃的なため、小さい子供には良い影響が無いと判断しました。
しかし、話はディープすぎ、
人を食らうシーンがあり、怖すぎ・・
誰が一体善なのかわからなくなる・・
しかし、最近の仮面ライダーには失われていた何かを取り戻したストーリー展開と設定に見入ってしまった。
シーズン2が本当に待ち遠しい
これが仮面ライダーアマゾンズの全編を見終えての感想でした。
藤田富さんの迫真の演技も注目どころです。
谷口賢志さんの鷹山 仁も魅力的でした。
シーズン2では、なぜ鷹山 仁がそれほどまでにアマゾンを憎んでいるのか、その理由も明らかにして欲しいです。
とにかくシーズン2が待ち遠しい限りです。
<追記>
仮面ライダーアマゾンズもフィギア−が出始めていますね。
これは今年の6月に販売される予定のアマゾンアルファですが、値段たかっ!!
シーズン2の途中までの感想はコチラ